グーグルが「Google Wave」で描く戦略 米国クラウド最前線(1)

テクノロジー : 日経電子版
読んだ感じでは、グーグルはクラウドの中核としてのSaaSに対する考え方(基本理念のようなもの)でリードして行こうとしているように思われる。その手始めとして、MSが得意とするPPT(Personal Productivity Tool)の分野から攻めて行く。今回のGoogle Waveはその中でも最新のものである。収益モデルはMSのようにユーザーにお金を払わせるのではなく、広告収入で賄う。そして、Google App Engineが実際のアプリケーションの基盤になるということなのだろう。Googleはこういう技術を一般のユーザーにアピールするのがうまいなと思う。一方日本の場合は、形式上はブログとかSNSにはなっているが、ポータル的なものからあまり進んでいない気がする。SaaSの目指すものは、URLを超えた(跨いだ)サービス(機能)の提供である。それは理想的にはHTML(CSS)をユーザーに意識させない世界でなければならない。