Rubyによる大規模開発はうまくいくか

Rubyが持っている動的型付けという特徴は今までのプログラミング言語に比較すると新しくていけてる感じがするが、その反面、実際にプログラムを動かすまでちゃんと動くかどうかわからないという危険性がある。テスト環境と稼動環境が同じであればそのような心配は無用であるが、たいていの場合異なる環境で動かすことが多いのではないか?そのような場合に、事前に、可能な限り危険な要素を取り除いておくことが大切で、さらに規模が大きい場合は動作がうまくいかない確率がどんどん増していく。また柔軟性は保守性とはある意味、対極にある概念である。開発人員が増えた場合、うまくコーディングの手法を統一しなければ保守の難しいシステムになってしまう可能性が高い。Javaの場合はそのような過去の苦い経験をもとになるべく言語仕様を複雑にしない方針を貫いてきた。Rubyはそのような困難を経験していないと思われるので、今後どうやってそれを克服していくかが問題になると思う。